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[016b] 旅支度のコツ、基本的な考え方

旅支度のコツは、持っていこうか否か迷ったら、日本に置いて行くことであると思う。迷うということは、なくてもいいということ。もしどうしても現地で必要になったら、現地で買えばいいと考えればいい。そうすれば荷物は驚くほど軽くすることができる。

服 装
外国旅行の場合、冬だから寒い、夏だから暑いという日本的な考え方は、通用しない。夏でも天気が悪ければ寒いし、冬でもピーカンなら、半袖ですむ。2月の1番寒いときにフランスへ旅したときは、ニースの海岸は暑くてトップレスの女性もいたし、私も半袖で歩いてしまったから。服装で大切なのは、
1. 下着はわざわざ持参せず、Tシャツを下着としても着るというように兼用になるものを選ぶ。
2. 寒い時は、重ね着をする。
3. 着まわしがきく組み合わせを揃える。
4. 洗濯して乾きやすい材質を選ぶ。
5. 日本で着られなくなった色が派手なものを持っていく。

そして、もし、足りないものが出たら、そのときは、現地のスーパーやデパートで買うことをすすめたい。1週間の旅も2か月の旅も基本的にはバッグの大きさや重さ、中身は変わらないと思う。自分の力だけで、荷物を運び移動する場合は、おのずから荷物の大きさ、重さに限界があるだろう。私の場合は、行きは10キロぐらいの重さで出発して、帰りにお土産などを買うから、12?15キロぐらいにふえて帰国することが多い。

障がいのある人の旅の場合は、レジャーとしての荷物をさらに少なく抑えることが必要であろう。薬やオムツなどを持参したり、電動車イスの人は、バッテリーと充電器など気が遠くなりそうな、荷物量になってしまう。盲導犬使用者なら、盲導犬のえさでスーツケースの半分を占めると聞いた。しかし帰りはなくなるので、そこに土産を詰めることができる。とにかく、必要不可欠な物だけを持ち、身一つででもでかけ、旅先では物を手にいれるのではなく、自分を元気にする源や、心の糧を手に入れるという考え方で、旅立つといいかもしれない。精神を磨く旅をぜひすすめたい。

a. 旅行鞄、貴重品の持ち方
障がいを持つ人の旅の場合、旅に出たら、両手をあけるというのが大切だろう。特に車いすを漕ぐ人は、当然だし、目が不自由な人も、街の音やにおいなどに集中しなければならないので、荷物は背中に背負っているのが一番だ。耳が不自由な人は、言葉でコミュニケートしにくいから、手でジェスチャーや手話をしたり、筆談をしたりで、やはり両手はあけておきたい。個人旅行であろうと、ツアーに参加する場合であっても、自分の荷物は自分で運ぶことを理想とすると、やはり背中に背負うのが一番疲れないし、安全だ。ただし、貴重品は分けておくとよいだろう。

バッグは古くて、できれば安ものを。障害によっては無理と思われるが、疲れを分散させるために、手持ちや、ショルダーにできたり、背負えたり。できれば引っ張れるように下にローラーがついたものもいいかもしれない。ツアー参加の場合は旅先でポーターがいるので、スーツケース利用でいっこうにかまわない。

お金の持ち方は、少なくとも3つに分けて、リスクを分散させよう。私の場合は胴巻と、首から下げるパスポートホルダー、それにウェストポーチの3つに分けている。配分は、ウェストポーチには3日分ぐらいの現金、胴巻にはトラベラーズチェックをすべて。パスポートホルダーには、パスポートの他に帰りの航空券やクレジットカードを入れている。

ニューヨークで会った、全盲の日本女性は、アメリカのドル札がすべて同じ大きさなので、100ドル紙幣を顔馴染みのスーパーマーケットで使って、店員にお釣りをもらう時に、これは何ドル?何ドル?ときいて、50ドルは2つ折りとか、20ドルは3つ折りとか、工夫していた。貴重品の隠し方は、それぞれの障害に合わせて、リスクを分散させる工夫が必要だ。つまりリュックとナップザック、ウェストポーチ、胴巻、首から下げるパスポートホルダーの5点セットをすすめたい。

応用のきくもの持参のすすめ
また、旅先へはその旅行中に使う頻度の高い、いろいろ使い道がある応用範囲の広いものを選んで持っていくことをすすめる。たとえばスリッパを持参するなら、ビーチや屋外でも履けるビーチサンダルの方が使い道が多い。ポケットの多いジャケットは便利だ。旅先では航空券や切符、小銭やトラベラーズチェック、名刺、ノート、飴など、別々のポケットに入れておいた方が取り出しやすいし、国境を越える時など通貨が変わるので、分けてポケットに入れておくと混同せずに済む。寝間着は部屋着兼用にすると、ホテルのロビーや廊下にも行けるし、人とも会える。タオル地帽子は汗を拭くこともできるし、洗濯がきく。オペラグラスはオペラ観賞だけでなく、バードウォッチングや美術館の見えにくい天井壁画などをじっくり眺めるのに役立つだろう。

※初出「障害者の地球旅行案内」(おそどまさこ著 晶文社刊 1996年) に2009年7月、少しだけ加筆しました。


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