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豪華客船・飛鳥、清水ゆったりクリスマスワンナイトクルーズの旅

 豪華客船・飛鳥、清水ゆったりクリスマスワンナイトクルーズ(2004年12月)

 2000年から数々の旅行をしてたMさんとOさん。7回目となる今回の旅は豪華客船「あすか」でのクルーズです。はじめにMさん、続いてOさんの体験談をどうぞ!

B1012・Mさんの体験談

「ラッキーセブン」
 この世知辛い世の中、危険がいっぱいなご時世です。初老で全盲の私が一人で外出する事は勇気を超えて、無鉄砲すぎると思いました。でも、JTVNのOさんが、7回目の介助をして下さる事に意を得て、足を踏み出しました。約400km列車を乗り継いで、名古屋駅の新幹線上りプラットホームに降り立ち、Oさんが手を取って、声をかけ、その前腕を撫でて下さった時には、嬉しくてハートがはちきれそうでした。
 まず、羽衣伝説で有名な静岡県の「三保の松原」を散策しました。太平洋の穏やかな波が、猫背の私の肩を優しく叩いたり、覆い被さったりする様に感じられるから不思議でした。自然が織り成す様で、自由自在に伸びている松を見ていると、どこかの松の枝に羽衣が引っかかっているとしたら、私も失敬して、身に纏う様な錯覚を覚えました。
 この度は、豪華客船「あすか 清水 ゆったりクリスマスワンナイトクルーズ」です。サンタさんの歓迎振りに、とっさの事で、戸惑い、はにかんでしまいました。その日のディナーは、スペシャルサービスのフルコースでした。200人以上入るダイニングで、流行遅れの薄いグリーンのスーツを着込んだ私は、シャンペーンを片手に、見事にたいらげてしまいました。最も忘れられないのは、料理がメインに入る直前に、ヘッドウェイターがわざわざ私のテーブルに来て、しかもしゃがんで(スラックスの膝が出るのやら、後がしわになる事などかまわないで)、私の見えない目をまっすぐ見て…。
「お魚の骨を外し、お肉をカッティングしましょうか?」
私は恐縮し、姿勢を正して「はい、お願いします。」と、言いました。滑らかな発音の日本語で、素敵な紳士でした。
この船のデッキで、何かを食事してみたいと密かに思っていました。2004年12月16日の伊豆半島沖は、幸いにも小春日和で、空と海のコントラストも上々です。
早朝ウォーキングの後、和食の朝食、そしてデザートのヨーグルトと果物をデッキに持ち出して食べました。広々とのびのびとして、実に爽快で満足でした。
 もう一つ、船上で、2度も大浴場へ入りました。2回目には、少し慣れたので、Oさんのおられる方向を意識しながら、洗髪をし、生まれて初めてサウナへ入りました。キャビンの入り口まで帰り、触ってよくわかるキーをいれて鍵を開けました。ふと、Oさんに何気なく「今、何時ですか?」「10時20分です」。私は、11時までに荷物を整理して、部屋の外に出して置くという事をすっかり忘れてしまっていたのです。慌てて、身支度と整理を同時に始めて、はたと手が止まりました。「部屋のキーがない」「どこを探してもない」「ない」「ない」キーをレセプションにお返しできなくては、ひとたびクレームが付いたら、障害のある私はそれこそ大変な事態になります。そこまで考えた私は、Oさんに「すみませんが、私の持ち物の中からお部屋のキーを探して下さい」Oさんは、遠慮がちに、これ以上私をパニックにさせないように配慮しながら、ざっと探して下さいました。間もなく「Mさん、ありました。鍵に差し込んだままでした。」私はこの数10分間、今は全く目が見えない事と時間に限りがある事をそっちのけにして、有頂天になってしまっていたのです。つくづく、反省しました。改めて、Oさんの事を言いますと、Oさんは、3人のお子さんをどのような危機からも救い、責任を持って教育なさり、立派に社会に送り出された、正に偉大な母だとお見受けしました。この尊い愛と教訓、そして「あすか」からもらった新聞「あすかデイリー」の入ったフロッピーを大切に秘蔵します。
 又私は、名古屋駅から1人になりました。JR.の連絡網よろしく、新幹線の車掌が「こちらのお席はいかがでしょうか?」と、若々しい男性の謙虚な対応に、私は恐れ入り、自然に頭が下がりました。座席をリクライニングにして、夢を見たような2日間を思い描いていると、隣の席の気品のある女性が話しかけてくれました。「先ほどお見送りの方はご兄妹ですか?」「いいえ、ボランティアの方です。」「お身内の方のような表情の送り方でしたよ。あなたは好きでそうなった(目が見えなくなった)のではありません。どうぞ、元気を出してください。」 このお言葉は、今迄何度も聞かせて頂きました。でも、この時ほど、新鮮さを帯びて、私の中で深く大きく広がった事はありません。いつもながら、JR西日本・東日本はばっちりの介助をして下さり、地元の聞きなれた駅員さんの「おかえりなさい」で、疲れはどこかへ吹っ飛びました。
 最後に、私の小旅行にそっと手を貸して下さいました皆様、また、何も言わないで、ただひたすら温かく見守って下さいました皆様、本当にありがとうございました。

トラベルボランティア・B1010 Oさんの体験談

 12月は仕立ての仕事がまともに入る時期で間違いのないように仕上げるため緊張の日々が続きます。その最中に気持ちを休める時が与えれました。ありがとうございます。神奈川県に住む土地柄、汽笛は念仏のように聞きなれているはずが、船上で聞く汽笛は気分を高めます。
 豪華客船「飛鳥」に再び乗船。5階から8階までの吹き抜けのラウンジに巨大なクリスマスツリー、サンタクロースの歓迎を受け不思議な空間に足を踏み入れました。一つ一つどのドアにも、階段の両脇に、柱に、隅々の小さなスペースもクリスマスカラー一色。流れる音楽までも…。
 広い広い海の上でウォーキング、冷たい風、角を曲がると突然の強い風、次の角を曲がると頬に心地よいさわやかな風。広い広い海の上で温泉、ジャグジー、サウナ、見えるものは青い空と海だけ…。そんなバカな夢見てた? 現実でした。


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