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「トラベルボランティアの仕組みで実現できたフランス旅行の夢・パリ3泊6日の旅」女性・視覚障がい(JTVN登録)

42番のバス路線図(いざ、エッフェル塔へ)

42番のバス路線図(いざ、エッフェル塔へ)

バスの中から見たパリの街

バスの中から見たパリの街

エッフェル塔展望台に昇る人々の行列

エッフェル塔展望台に昇る人々の行列

ノートルダム寺院で買った記念コイン

ノートルダム寺院で買った記念コイン

セーヌ川の橋を渡りながら、装飾にも触れてみた

セーヌ川の橋を渡りながら、装飾にも触れてみた

シテ島の公園ベンチで休憩中

シテ島の公園ベンチで休憩中

帰りの便。眼下に広がるドロミテ山脈

帰りの便。眼下に広がるドロミテ山脈

「トラベルボランティアの仕組みで実現できたフランス旅行の夢・パリ3泊6日の旅」女性・視覚障がい(JTVN登録)
会員番号 H10※※

乗り越える試練の多かったこの1年間の自分へのご褒美にひとつ、憧れのフランスに旅行したいな
親しい人とツアーの旅行に出かけて、異国で日常生活と違った空気に触れる、食事をする、音楽を聴いたり異なる文化芸術に接すると、小さな日常がまるでコップの中の出来事みたいに、客観的に思えるだろう。

トラベルボランティアをマッチング
10年前にイギリスに旅したときみたいに。その程度に考えていたフランス旅行が、同行者の都合が悪くなって、行けなくなるかもしれない。『だれかいっしょにいってくれる人はいないかな・・・?』 って2週間後にひかえた日程、すごく突然だったから、忙しい年度末もあって、7日間のすべて調整がきく人がなかなかいない。人伝い、ネット伝いでたどりついたのが、ジャパン・トラベルボランティア・ネットワーク。JTVN事務局のすばやい対応のおかげで連絡網から旅のパートナーをマッチングしていただくことができた。ほっとするのもつかの間、旅行会社に参加者変更を届け出ると、ツアーは航空券を発券後だっため、ネームチェンジができない、途中参加は不可能、つまり違うパートナーではいけない。

障害者単独での参加は引き受けられないと断られてしまう
旅行を申し込む際、視覚障がい者をサポートする同行者がいることで参加の契約が締結していたので、私一人で参加したい意志を表明しても、障がい者単独での参加は、その他のツアー客の安全をすべて添乗員は留意するために引き受けられないと断られてしまう。ツアーの人たちに迷惑もかけられないのでキャンセルをして、すごく空虚な気分に襲われた。

ずいぶん楽しみだったのにな
7日間の休暇、どう過ごそう。ふっと、知人の話を思い出す。
「パリは何度行っても女の子はあきないし、もう10回以上行ってるけど、まだまだ行きたいと思う。予定なんて決めないで、絵を描いたりカフェでお茶したり、美術館に行ったり。どこにカメラを向けても絵になる街なの」
もしかしたら、まだやれる?
「一度ご破算になった旅行、ダメでもともとじゃない! トンネルに明かりを灯すのも、出口の光を探すのも、諦めるのも。今の私ができる力で精一杯やってみてから結論出せばいいんじゃないか。」
ということで、プランを練り直してパリ一都市滞在型の個人旅行をしたい旨をJTVNに相談して、トラベルボランティア(パートナー)のYさんにも調整をお願いして、実現へ向かった。本当に有り難いことだった。
安全第一を考えて信頼できる旅行会社で航空券と宿泊先を急いで探して手配して、パリ観光で見たいモニュメントをいくつかピックアップした。あとはきっちり何分にどこに行きたい、というのはあまり重要視しないようにした。天候やお互いの気分や体調に合わせてフレックスに楽しみたかった。
小さな街だから、数日のこと、歩いて芸術鑑賞して、お食事して、有意義な休暇になる気がする。

エミレーツ航空に乗って、フランス旅行の宝箱を開けにでかけよう
トラベルボランティアのYさんと26日深夜便でエミレーツ航空に乗って、さあ。幻じゃなくなった、フランス旅行 宝箱を開けにでかけよう。
はやる気持ちを心の奥にしまって、飛行機の中ではYさんと自己紹介をした。
旅行が決まるまでメールや電話でやりとりさせていただいて想像していたとおりの、鋭い判断力で水のようにこちらの意図することをわかってくださって受け答えをしてくださった。多分見えていると、私の触って確かめるゆっくりな動きにイライラしたり、手助けをしようとやってくれることもあるかもしれないが、彼女は必要なところは教えてくれ、あとは静かに見守っていてくれたので気が楽だった。
長時間いっしょにいても苦になることのない方だった。

時差ボケになるとせっかくの海外旅行がけだるくなってしまうのはもったいないので、飛行機では騒ぎすぎないように、なるべく体を休めて過ごした。
10時間後乗り換えのドバイの空港は気持ちいいくらい抜けるような晴天で、あたたかで、パリに行くのがくじけそうだったけれど、更に7時間のフライトの後降り立った

シャルルドゴール空港も、連日予報の雨、じゃなかった!
パックのツアーではないから荷物は自分で持ち運ぶ。スーツケースも、横に道幅をとって邪魔にならないように、自分の後ろ手に引いて、片手はYさんの肘を持たせていただく。白杖は、だから細くて軽いものにして、指と指に挟んで持つスタイルにした。地下鉄の階段、電車の乗り降り、道に迷うことがあっても自分たちの力で進む。到着の日、エッフェル塔に行くときはバスに乗ったけれど、2日目、3日目、最終日は結局公共の乗り物に乗らずパリ市内を1日中歩いて観光した。雨が降ったらバスに乗ってしまえる安心感もあって、降られないときは歩こうと思ったから、車窓観光より、よほど落ち着いたパリの雰囲気を楽しめた。

旅の道中2日目の一例をあげると
日曜日、せっかくなので教会のミサに行きましょうと、オペラ地区のホテルを徒歩にて出発。観光バスで予定通りのスポットにすいすい行けなくても、歩きながら遭遇した住民の通うパン屋さんの香りや教会から流れるミサのあたたかい賛美の歌が心に響いた。建物の外観を教えてもらったり、デザイン性に優れたガス灯など触れられるものを確かめさせてくれたり、鳥市に寄ったりしながら。
迷いつつたどりついたノートルダム大聖堂では、意外に鐘の音が不協和音で鳴り響いていたこと、心ゆくまで神父様のお話に耳を傾け、内装やパイプ
オルガンの音が美しすぎて、神秘的な雰囲気を体感して、ここに足を運ぶ人々に会え、雨上がりのセーヌ川のほとりで熟練された演奏家の奏でるオルガンに好きなだけ聴きほれていることができた。シテ島のショップで軽食とペリエ(ガス入りミネラルウオーター) を買ってのんびり公園で休憩しながらランチしたり、歩いてると見つけた本屋さんで地図を探しがてら、お土産に色鉛筆やポストカードを買った。カフェで飲んだアイスコーヒーは日本でも知ってるスタバなのに、歩きまわっているからおいしくて、また生きかえるようだった。
お料理もお菓子もおいしくて、旅では和食が恋しくなかった。そんなペースで私たちの休暇はゆったり、でもちょこっとハードに進めていったのだった。

すばらしき現実にすることができたフランス旅行の夢
このようにトラベルボランティアさんの優しさやお手伝いのおかげで、実行も困難かなと思ったフランス旅行の夢が、状況によって形を変えながら、結局ふたりだけのプランで、すばらしき現実にすることができた。もうちょっとフランスを知りたい気持ちを残して、疲れとたくさんの満足を味わえた。
トラベルボランティアのYさんは、豊かな人間性を持たれていて、ほんとに初めてとは思えないほど、状況判断がさりげなく、完璧で、いい旅にしてくださった、ありがとうございました。ぜひ、また誰かのボランティアをお願いしたくなります。

そしていつかチャンスが整うなら、またフランスに行ってみたいと思う。
そのためにも、今回はトラベルボランティアさんの力を借りっぱなしだったけど、旅で使える語学ができたほうがもっといいと反省。やっぱりまたがんばらないとね。旅に憧れるから。心動く夢を見たいから。
この旅を実現に向けて後ろから見守って支えていただいた、ジャパン・トラベルボランティア・ネットワークに心より感謝し、ますますのご発展をお祈りいたします。( 30代 女性 視覚障がい者)  写真撮影:K.Y.


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